Gemdrops開発、“COGEN:大鳥こはくと刻の剣” をクリア。
自分の知る限りではこれといったゲームは作っていない(製作協力メイン?)会社のようだが、“白き鋼鉄のX”とコラボしている作品、ということで目に付き、商品コンセプトが面白そうだったので購入していた。
プレイ時間:6時間
とりあえずストーリークリアまで。カジュアルモード未使用。他の追加要素・DLC・やり込みはしていない。
シナリオの最終ステージを出すための収集要素をサボっていたので、その回収に少し時間を取られた。
評価:並
つまらない作品とは思わないが、人に勧めるほど面白いかと言われると…?
色々と微妙に不便なところが多い。
ストーリー:刻を巻き戻す力を持つ剣、EBと共にコーゲンシティの謎を解き明かせ
全然詳しくないのだが、Unityちゃんのプロジェクトの一環として製作されたゲーム?
■ストーリーはテンポ良い
主人公は所謂Unityちゃん。キャラは少ないものの、テンポ良い会話でシナリオは進行していく。
またストーリーは全てフルボイス。
■操作性が所々で微妙に悪い
こはくちゃんは基本的にこちらの入力通りキビキビと動くのだが、無敵回避が後方にしか出なかったり、しゃがみアクションの際に少し硬直を感じたりして微妙にプレイフィールが悪い。
またキャラの当たり判定が若干見た目より大きく感じるため、当たってねえだろその攻撃、みたいなことが割りとよく起こる。
■微妙にコレジャナイ感のある刻戻し
本作の最大の特徴が時間を戻せること。こはくちゃんはワンミスで死亡する。ミスした際に時間を戻してすぐにその場でトライ・アンド・エラーを繰り返してサクサクと進行できるアクションゲーム…と思っていたのだが、思ったより刻戻しが不便。時間を戻してみたはいいものの、もはや対処不可能な事態に陥っていることが結構多い。小刻みに戻しているとよく起こるので、少し長めに時間を取っていた方が良い。
最終的に、時間を巻き戻してスマートに敵の行動に対処する、というよりも巻き戻し発動時の無敵時間や硬直のキャンセル、空中ダッシュの復活などを利用して強引に状況を打開する、そんな感じの使い方になってしまった。
そしてシナリオ後半で刻戻しの使用回数に制限が加わるので、その場でトライアンドエラーとは行かなくなることが多い。
■難易度は全体的にかなり高い
刻戻し使用前提だからだろうか、敵の攻撃スピードはかなり早いし、弾は小さくて視認性が悪いし、配置も相当に嫌らしい。接触しただけで死亡するので刻戻しの回数に制限がかかる後半からはリトライ回数が凄いことになる。ボス戦はともかく、道中の雑魚ゾーンですらかなりリトライすることになる。というかボスより道中の方が圧倒的にリトライが多かった。やり応えがあるというよりは、イライラする時も…
■ステージは少ないがボス戦は面白い
道中の雑魚では巻き戻ししても攻撃密度が高すぎてどうにもならないシーンが結構多いが、ボス戦はあまりそういう事態にはならないので刻戻しを活用しやすい。ボスの数自体は少ないが、どのボスも特徴的で面白かった。ラスボスはスピード感が凄い。
■アップデートにより改善傾向
Ver1.02にてカジュアルモードの追加や操作性の改善がされているので少し良くなっている。
シナリオ後半は事実上ハードモードだったので人によっては結構厳しいゲームだと思うのだが、これによりシナリオクリアが出来ない、ということはなくなったのではないだろうか。
しかしシステム上はハードモードがまだあるの震えるな。イライラがヤバいことになりそうなので時間がある時に触ろうかな・・・
◇good
・やり応えのあるアクション
・刻戻しというコンセプトは面白い
・キャラの会話はテンポよくなかなか楽しめる
◇bad
・値段の割にボリュームは少ない
・基本的な操作性は良いのに、当たり判定や硬直など所々でイラッとするシーンがある
・2周目のハードモードが使いまわし感が凄い
■総評
コンセプト自体は面白いのだが、少し思ってたのと違ったゲームだった感はある。
定価ほぼ3000円する。これくらい出せば2Dアクションゲームならば大抵の名作を買えてしまう。他のゲームを差し置いて、わざわざこのゲームを勧めるかと言われるとNoだ。
ゲームの作りそのものは面白いので、もう少し色んな部分を改良していけばかなり面白いゲームになりそうな気はする。可能性の枝はまだ折れていない。
DLC除けばボリューム的にも優れているとは言えないので、購入する前は体験版をプレイしてみることを推奨する。
2Dアクションゲームが好きで、過去の名作を大抵プレイ済、Unityちゃんのファンといった人であれば、セールで2000円未満くらいまで下がればありかなあ、くらいのゲーム。
あと難易度はかなり高いのでアクション苦手な人はキツイかも・・・w
アーカーシャちゃんが可愛い。
コメント