“さくらの雲*スカアレットの恋” 感想

きゃべつそふと製作、“さくらの雲*スカアレットの恋”をクリア。
プレイした理由は前作の “アメイジング・グレイス” がなかなか面白かったので。

プレイ時間:約12時間程
正確に計測していないが、共通3~4時間、各キャラルート2時間×4といったところか?
フルボイスで聞くなら24時間くらいかかりそうな気もする。

評価:良い
シナリオの完成度は高めで、全体的に高品質な作品だと思う。

■ストーリー
100年前の大正時代にタイムスリップして探偵をすることになる。
元の時代に戻るために“歪み”を正そう。

■全体感想
時代設定が大正時代ということもあり、雑学的知識を得られるのがなかなか良かった。ラブホに行くことを着陸するって言うらしいですよ。
攻略順は完全固定、ほぼ完全一本道。
平行世界系なのは前作と同じ。

◇good
・完成度高めなシナリオ
前作同様、終盤は面白い。
予想していなかった展開も。

・所長が可愛い
所長ゲー。

◇bad
・中盤までは普通
正直、最初のヒロイン2人のルートは眠くなった。

・ラスボスの魅力が薄い
前作でも感じたが、良くも悪くも登場人物が皆優しいというか・・・
その中でも今作のラスボス?である “魔人” 加藤 は結構悪い人だったと思うが、あまり魅力的とは感じなかった。
なんか既視感あるなと思ったんですが、めちゃくちゃ弱体化パッチくらった甘粕正彦みたいだな・・・

・やや唐突に感じられる恋愛描写
各ヒロインのルートで少しずつ情報が明らかになっていくが、ヒロインとの恋愛に至る過程はやや唐突に感じられた。

■ルート感想
・遠子

帝都を騒がせる怪盗についての話。2期のアレルヤとマリーの話くらいあっさり解決して終わった。
ひたすらエッチばっかしてたような・・・

・蓮

バームクーヘンを作る話。
バームクーヘンは日本では流行ってるけど本場では全然大したことない、ドイツ人の捕虜が製法を伝えた、物産陳列館(現原爆ドーム)で販売されたのが最初、といった、バームクーヘンについての雑学を得られた。
一番エッチだったかも・・・w

・メリッサ

いきなり作風が変わったかのような列車ミステリ。
このルートは結構面白かった。
犯人はこの中にいる!

・所長

グランドルート。
物語全体のまとめということもあり、完成度は高い。
このゲームの魅力の8割は所長。
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん、みたいな感じ。

EDで登場キャラがその後どうなったかが紹介されるのがFEっぽくていいと思いました。

■総評
個別ルートは退屈だと感じる箇所もあったが、高品質なシナリオ。
前作もそうだったが全体的に癖が少なく、万人受けしやすい良作かな、という印象。
名作と言い切るほどのパワーは感じないが、無難に楽しめる作品だろう。

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