“ASTLIBRA ~生きた証~ Revision” クリア後レビュー

“ASTLIBRA ~生きた証~ Revision” をクリア。

フレンドが神ゲーと言っていたので購入。
KEIZO氏による個人製作のフリゲー “ASTLIBRA ~生きた証~” に調整・追加要素を加えたもののようだ。元々フリゲー界隈では超有名作らしい。自分はフリゲーは全然やらないので知らなかった。やったことがあるのは“寄生ジョーカー” と “ナルキッソス” くらい。“青鬼” の実況とか流行ってたよね。15年くらい前かな…
「最近ちょっとフリゲーやってるんすよ~」とか言ってた職場の後輩(ゲームオタクではない)も知っていたので、界隈ではかなりの名の知れた作品なのだろう。

プレイ時間:55時間
難易度 “困難(Hard)” で全実績解除までプレイ。

評価:非常に良い
アクション部分は比較的シンプルながら、挙動はスムーズで上手く動ければ気持ち良い。
成長要素、ハクスラ要素の比重が重めで、ファームすることで難易度がかなり緩和される。
ストーリーは徐々に核心部分に迫っていく形で、キャラクターにも愛着が湧き高評価。

ストーリー:消えた幼馴染アニエスの行方を探そう

目次

シンプルながら爽快感のある2DアクションRPG

主な攻撃手段は剣、大剣、ハンマー、杖といったメイン武器だ。とにかくこれを振り回しまくるのがこのゲームの基本となる。シンプルながら、ヒット時の効果音やヒットストップと合わさって爽快感がある。
棒を思う存分に振り回しまくっている最中でも細かな制動や咄嗟のガードは可能で、限界まで敵を攻撃しつつ一瞬のみジャストガードで反撃、といった気持ち良いプレイが容易に行える。
武器には重量や取り回しが設定されており、重くて攻撃力の高い武器は総じて取り回しが悪い。リーチの長い武器が光るシーンは要所であるが、全体的に軽くて取り回しの良い武器の方が明らかに強く感じられた。

もう1つの攻撃手段となるのが憑依技、要は魔法だろうか。通常攻撃を行うことで貯まるゲージを使用して発動する。
特徴として、発動後に無敵時間が設けられており、これを利用して敵の攻撃をいなすことが可能。
終盤になるにつれて憑依技は見た目が派手、効果も派手、消費ゲージが大きい、という風になっていく。しかし序中盤に覚える技が死に技になるかというとそうではなく、ピンポイントで活用しやすい技が残っていたり、消費の少ない小技を無敵代わりに利用出来る、とバランスは比較的良好。
また、最終盤になるのだが技の内容が完全に別物に変化する要素も用意されており、どの憑依技を使っていくかを考えるのも楽しい。

難易度は全体的にやや高い

前提として、自分は “困難” でプレイしたので結構難しく感じたが、難易度を下げてプレイすればそこまで難しくない可能性はある。
必要最小限のファーム、シナリオ進行通りに進めているだけだと難易度はそこそこ高めだった。
とにかく敵の火力が高い。雑魚ですら2、3発被弾すると死が見える。ボスの大技は防御に振っていないと事実上一撃死のようなことも。敵の攻撃密度もそれなりに高く、雑魚敵が多数配置されているゾーンやボス戦では、なかなかの弾幕ゲー状態となり、集中して戦う必要がある。

敵の攻撃はそれなりに激しい一方で、ジャストガードすればデメリット0で敵の攻撃は完全に無効化出来るので、受けに回れば態勢を整えるのは難しくない。敵の火力は高いが、回復アイテムの効果も大きいのでHP回復は容易。
シールドガードは強力でジャストガードさえすれば無限にガード可能だが、レーザーのような攻撃はガードすることが出来ないので、ある程度避けることも求められる。全体的に、何か一辺倒にならないように気を使ってバランス調整している、と感じた。
後半の憑依技は強力で派手なものが多いのだが、視認性が著しく低下するものがあり、そこは気になった。それ込みでバランスのナオキ理論かも知れないが… しかしアクションゲーとしては良くない要素だと思う。

成長要素は複数あり、ハクスラ要素も

成長要素が複数絡み合っている。
◇レベルアップ
レベルアップすることでステータス強化を自由に割り振ることが出来る。この強化値に関してはかなり気軽に振り直すことが出来るので、ボス戦や戦法に合わせて臨機応変に調整が出来る。

◇FORCE
敵を倒すことでレベル経験値とは別にFORCEというものを獲得することが出来る。これを消費(GROW)することで自分の能力値を上げていくことが出来る。スフィア盤を埋めていくような感覚に近いか。進行はある程度自由だが、全体像が見渡せず、どんな風に進むかのプランを立てる余地は無い。全体的に満遍なく各能力値成長が配置されており、何かに特化して育成するのは難しい。奥のエリアに行くほど消費FORCEの量が多いため、基本的に近場のエリアから満遍なく埋めていってね、という構成になっている。

能力値がどのように影響しているのか、詳細は不明だが恩恵はかなり大きく、攻略中の章の1つ前に戻ってみると物凄く簡単に感じる。故にアクションが苦手な人でもファームしてFORCEを回収することで難易度をかなり下げることが出来る。

◇LIBRA
シナリオ進行やアイテム収集でLIBRAという要素が扱えるようになる。左右の天秤に重さが均等に釣り合うように、左右で同じ効果のアイテムが無いように配置することで様々な強化要素が得られる。
重いアイテムほど高い効果を持っているのだが、意外なアイテムが強力な効果を持っていたりしてなかなか面白かった。
ただ、天秤の数は徐々に増えていき、最大限効果を発揮しようとすると逐一調整が必要なので、少し面倒だなと感じる要素ではあった。

◇KARON
装備熟練度を溜めることで装備から取得可能なパッシブスキル。ポイントの許す限りで取得した中から自由に選択可能。FF9的なやつ。特定の攻撃を強化したり、快適性が上がったりと効果は様々で、装備やステ振りと合わせて重い武器用に組んだり、魔導杖用に組んだり、とビルドの要素がある。

敵から落ちるレア宝箱で隠されていた武器防具の設計図が手に入ったり、最終盤では好きなステータスや好きな武器を好きな様に強化出来る様になる。弱い武器でも武器熟練度を溜めることで新たなスキルを取得出来るので使う価値がある。ハクスラ的なところでもなかなか面白いゲームだ。

シナリオも面白い

おそらく元々フリゲーとして作られていた影響だろうか、章が変わる毎にOPが入る。1章1章毎にかなり違った展開となる。
最序盤は街のギルド所属員としてクエストをこなしていくのだが、そこから主人公の強さが上がっていくに連れて、話の規模も大きくなっていく。
何を言ってもネタバレになる感じなのであまり触れないが、なかなか凝っており、盛り上げる所はしっかりと盛り上げてきて好印象。4章ラストから5章が個人的に好みだった。ラストバトルの演出もアツい。
登場キャラはあまり多くないが、どのキャラクターにも愛着が湧く。全体的に高水準と感じた。自分の好きなキャラはカイ。

時折、寸劇や性的なギャグが挟まるのが気になる人はいるだろう。自分もそこまで好きではないが、気になるほどではなかった。これくらいなら許容範囲かな…

音楽は良い、グラも特に不満はなし

音楽に関してはフリゲーということで、様々な作曲者から引っ張ってきているようだ。VOCALOIDを使用していると思われる楽曲や、ボス戦のBGMは印象的でどれも良かった。

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