デカい本屋はインフラ

君達の生活圏にデカい本屋はあるか?
ここで俺の考えているデカい本屋というのは、フロア数階分を丸々使っているようなところだ。都会にいけばビル一棟が丸々本屋というところもあるだろうが、そんなレベルのものは田舎には存在しない。フロア数階分でもあれば、俺にとっては間違いなく巨大な本屋。今の生活圏にはそいつがあったんだ。徒歩2分程度の好立地。この田舎の中では間違いなくトップクラスの規模感だ。俺が今住んでいるのは田舎界の大都会なので、名実ともにこの県の王者。この県の“知”を支えるインフラといっても過言ではないだろう。

そう、“あった”んだ。
それはもう失われた。

その跡地には…今、ドン・キホーテが開業準備をしている。かつて知を支えた場所に今鎮座しているのは、とても知恵あるとは思えぬ顔をしたペンギン。壁は全面黒に塗られて、赤い扉が侵入を阻んでいる。

いや、いいんだ。実際のところ、俺だってその本屋に足繁く通っていた、というわけでは別にない。実際に金を大量に落としていた、というわけでは断じてない。
ただ、気が向いた時にフラッと立ち寄って今どのような本が並んでいるのか、それが出来なくなったのが惜しい、と思っているのは事実。俺が、いや俺だけでなく、他の人間もあまり金を落としていなかったのだろう。だから潰れた。これは俺達の責任なんだ。
しかし、無くなるだけならまだしも、ドン・キホーテとは。俺はドン・キホーテには実のところ、人生で1、2回しか立ち入ったことはない。能動的に立ち入ったことは一度もない。同行者に付き添いで入ったことがあるのみだ。別にそこで何かのトラブルに巻き込まれたことがあるわけでもない。しかし失礼を承知で言うのだが、治安が悪いというイメージが何故かついてしまっている。

知的なイメージがあるデカい本屋から、治安の悪そうな(ものすごく失礼を承知で言うと、馬鹿が多そう)ドン・キホーテ。この転身のギャップが俺にはとてもショックだったのだ。

そこには今、物凄く主張が強い黒塗り、そして赤一色の扉が鎮座している。それを見て、俺の頭に何故か最初によぎったのは、昔見た薄い本だった。

“けいおん!”のムギちゃんという女の子がメインだ。


俺はリアルタイムでけいおん世代なのだが、当時も今もまるで興味がない。去年あたりに4話くらいまで初めて見たのだが、やはりあまり面白いと思えずに視聴を中止した。だからムギちゃんの本名すら覚えていない。当時は不人気キャラ筆頭だったと思うのだが、今の時代であればもう少し人気が出てもおかしくはない気がする(適当)

で、そのムギちゃんは金持ちのお嬢様キャラなのだが、お嬢様たるムギちゃんが黒人犯罪者のおちんぽにハマってしまうという内容だった。本当はちんぽ、と書きたいところなのだが、文章の内容が下品なのでせめてもの知的さを保ちたく、“おちんぽ”とさせてもらった。全身にピアスやらタトゥーやら入れて、“Oh、Yes!!”って叫ぶ黒人おちんぽと喜んでSEXしてたんだよ。ムギちゃんが。

別にその本屋は金持ちのお嬢様が特別いるような場所ではなかったし、ムギちゃんが知的かどうか俺はわからない。黒人が知的ではない、と思っているわけでもないのだが、何故かその本のことを思い出した。
別に何かドラマがあったとか、そういうわけじゃない。この日記はこれで終わりだ。

君達の生活圏にデカい本屋があるならば、それは幸運なことなんだと。失ってからじゃ遅い、今のうちに楽しんでおけ。こういう、すぐに失われても直接生活には影響しない、けれども失われて初めてその重大さが理解る、そんなところから街は滅んでいくのだろう。

余談だが、もし薄い本のタイトルが知りたい奴がいればこっそり聞いてくれ。

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