軌跡プレイヤーの皆、お疲れ様だ―
今回は“軌跡”シリーズ20周年記念作品改め、シリーズ13作品目の最新作、“界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-”をクリアした(約半年前)ので、改めて感想を述べさせてもらうとしよう。
ネタバレあり。
プレイ時間:40時間程度
基本ハイスピードモード、4spgは全回収でプレイ。概ねいつも通りのボリューム。
評価:凡ゲー(ただし最後の5時間くらいは面白い)
はは・・・流石に前作以下は有り得ないというか。
ストーリー
宇宙に飛び出すスターテイカー計画が始動!
水水水カルピス水水水カルピス
前作を“極限まで薄めたカルピス”と評したが、今作は20周年作品という大きな節目、そして軌跡シリーズにも大きな進展がある(本当か?)とのことだったが…
プレイした感想は、水増しがすごい、これに尽きる。しかし今作は話の要所で大きな設定が開示される。
薄めたカルピス…というよりは、“真水”パートが続いた後、突如としてカルピスパートがやってくる、そんな感覚。
リィンルート まあまあ面白い
閃の人気キャラを露骨に集合させたと思われるリィンパートは閃の軌跡Ⅵ、リィンさんの変わらぬ味わい。リィンさんが好きな人はそれなりに楽しめるんちゃう?
僕はリィンさんもクロウもアルティナちゃんもトワ先輩も好きなのでね、結構楽しめた。
八葉一刀絡みはなんだかんだでアツい。

ケビンルート…いる?
ケビンは10年以上ぶりの登場で懐かしくなったし、ロア&ウルの2重聖痕とかアツい!
元々完成されたピクニック隊とだから、こちらも掛け合いがそれなりに面白かった。
ただストーリー自体はわざわざ1ルート割いてやるほどの話でもなかったというか。特に最終章の“お前らの覚悟を確認させてもらうぜ?”みたいな身内バトル、無理やり過ぎて笑っちゃった。

ヴァンルートが真水
作品の多くを占めるのがこのヴァンルートなのだが、これが“残滓”の集団が出てくるまで本当に真水としか言いようがない味わいで、イーディスを巡っては4spg、イーディスを巡っては4spg、イーディスを巡っては4spgとあまりにも冗長。かつ、ヴァンチームが一番大所帯であり、キャラ1人1人の存在感が薄い。
チームメンバーに焦点を置いた話は全てがコネクトイベントに置かれているので、本編では時事ネタを転用したような4spg、魅力的とは言い難いネームドモブキャラの話題を延々とこなすのがメインで作業感が凄まじい。メインとなる“A・D”の話も現時点では帝国の呪いの焼き直しで、どこまでも既出キャラを再利用したいんだなという思惑が見えてしまって退屈。
ヨルダちゃん1作で既にキャラ変わっていて明らかにシナリオの水増し要因なんだけど、可愛いから許す。
ダウナー系ロリキャラはいくらいても良いものとする。
結局水増しの庭城
前作で明らかに水増し要素だった庭城が今作も続投なのだが、こちらも毎階層にリサイクルボスもしくは結社との馴れ合いが挟まるだけなので作業としか言いようがない。
時期限定でサブクエスト扱いされることもあるし、やらないという選択をしにくい。
前作同様、結局ストーリーもたいしたことなく、味がした部分はほんとに最後のノバルティス博士周りのちょこっとだし、わざわざ今作でやる必要あったかと言われるとこれもまた微妙なところ。
ストーリー終了後にやり込むということ(僕はやりこみしませんが)もできないのも多分マイナス。アバターってなんやねんアバターて。
この形式はシナリオ進行にサブクエスト挟まなかった創の軌跡みたいな構成じゃないとキツイよ・・・
ラストは面白い
なんでヴァン達一行がわざわざ大統領の計画邪魔にしにいってんだよ、と若干無理やり感は否めないが・・・

スターテイカー計画始動からの、“あ、これPVの曲だぁ!”から

いきなり宇宙戦開始とか、ワクワクしましたねえ!
そしてラストは軌跡シリーズの中でも一番のクリフハンガー!
キャラ評
思いついた限りで。
◆ヴァン
コインバレットがすごいnerfされている気がするが、グレンデルが強いので強い。
“纏うとするかぁ!”って台詞が流れるたびに笑ってた。
◆アニエスちゃん
エリィさんやアリサちゃんと比べると圧倒的ヒロイン力。良いですね。
◆フェリ
風さんの亜種だと思っていたら本当に亜種だった。新しい服装の評価が高い。
◆アーロン
◆リゼットさん
◆カトルくんちゃん
◆エレイン
今作ガチ空気
◆ジュディス
気づけば雇われになってた人。本人より家族の方が目立ってる。
◆ベルガルドのおっさん
前々作めちゃくちゃ空気で、前作では存在まで消えてたが、今作やると結構良い師匠キャラだなと思った。
何かあるたびに“~記”のこと持ち出してくるので、もう全部予め解説してほしい。
◆ルネ
軌跡の良い人(実は悪い人(どうせ実は良い人))
◆ジンさん
どんどん空気になってる。共和国編はジンさんの見せ場じゃないのか?
◆ヴァルター
どんどん良い人に
◆ヨルダちゃん
ExEの話はどう考えても水増し要素なのだが、可愛いので許す。
◆レン
とりあえず出てくる枠。アーツが強いので強い。
◆リィンさん
10年間変わらない味わい。リィンさんが出てくるだけで“軌跡”として引き締まるな。
Sクラフトがかっこよすぎておしっこ漏れる。
◆クロウ
クロウ結構好きなんだけど、裏の英雄とか言われて持ち上げられているのは流石に違和感がすごい。
デッドリークロスがまた見れたのは良いね。
◆アルティナちゃん
閃の軌跡のメインヒロインなので登場するのは必然。カメラのコネクトイベント、良かったぞ…
◆フィー
賑やかし。フィーも閃12では間違いなく人気キャラだったはずだが、アルティナちゃんに全てを持っていかれた感がすごい。
◆トワ先輩
いつでも可愛いトワ先輩。
◆ケビン
久々の登場。久々すぎてどんなキャラだったか忘れかけてた。だってよ、空3rdプレイしたのなんて10年以上前だぜ・・・
◆RA
以前と比べると悪辣さみたいな部分が抜けて緩めのキャラになった印象はあるが、創を経た変化としては良いかな?
◆ラピスちゃん
可愛いね。
◆すーなーコンビ
関係性がしっかりしているコンビなので安心してみていられる。
◆エミリア少佐
小見川千明の声好きだ。最後死んだぽいけど・・・リセットされてるしいいか!リセットなかったとしてもカレイジャス大爆発見てるからどうせ生きてるだろうな!

◆ガウラン
多分ユーザーのほとんどから求められてなさそうなキャラだと思うのだが(個人の感想)結構出てくる。リーシャガチ勢から殺意向けられてそう。
◆ツァオ
嫌いじゃないけど、このキャラこんなに出番なくていいだろと思ったり
◆リーシャ
こいつの乳はいったいどうなってるんだ
◆ウルリカ
すまん、このキャラいる?
◆シメオン
“今宵の恐怖劇を始めよう”って言いそう。
◆ノバルティス博士
割と重大な設定開示をしているのだが・・・
◆盟主
客寄せパンダ
◆残滓の方々
ジャコモ正直覚えていなかった。
最後に仮面外したのってシーナディルク?
◆なんか生きてた人たち
帝国解放戦線以上に存在を忘れていた。

ゲームシステムについて
メインの追加要素としては閃のオーダーに相当するシャードコマンド、ブースト消費で発動するZOC、フィールド覚醒。
ゲームシステム部分は順当に進化している感じはあるね。ZOCがR3なのがフィールドバトル中に使いにくい点はいただけなかったが。
ゲームバランスについて
序盤はリィンさんが“閃”で敵をなぎ倒していくが、中盤越えたあたりから前作同様デュアルアーツ無双が始まる。
クリムゾンシンの遺産が強すぎる。アルティメットウィンド+ゾディアックサイン+デュアルアーツ(基本ケートスファンタズマ)ですべてが事足りる。
敵の手番が回ってくると回復しまくって長期戦になりがちなので、行動を回さずにハメ殺すという点では閃3感があった。
特に難易度が高いと思うポイントは無かったが、Sクラフト使用者が複数人いるネームド身内戦だけ割り込みで複数人がSクラフト撃ってくると流石に死ぬ。
ポム狩りの稼ぎが非常にやりやすいのは高評価。スロット空けるのに苦労なんてしたくないからね。
とか思ってたが、自分がゲームクリアした直後くらいにポム狩りはnerfされていた。今からこのゲームやる人はセピス稼ぎ頑張ってほしい。
UIについて
めちゃくちゃわかりにくい。装備関連はどこに何があるのかが終盤くらいまで毎回わからなくなってた。クォーツセット、アーツドライバ、ホロウコア、キャラ装備、着せ替え、クラフト強化、すべてがバラバラのところにある。
黎シリーズも3作目とはいえ、前作から2年間空いていると何がどこにあるのか覚えてない。クエスト周りはトピック系のサブクエストはトピックの案内はマップ(ミニマップじゃなくて移動先一覧)に出ないのも不便だった。
グルメレビューもアップロードにちんたら時間かかるし。
最近の軌跡全体の不満
最近といっても、プレイアブルキャラクターが格段に増えた閃3くらいからずっとなんだが。
とにかくクォーツをセットしなおすのがキツい。プレイアブルキャラクターの数に対して、普通に(意図的に稼ぎをしないと)入手できるセピス・クォーツの数が少なすぎて、クォーツカスタマイズする手間がかなりしんどい。
特に黎シリーズに入ってから、シャードスキルが実装されて各キャラ事にクォーツのセットアップを多少考える必要がある。それ自体は好きなんだけどシナリオの過程で使用キャラが細かく変わるせいで、その度に数が限られている有用なクォーツを外してはつけて、外してはつけての作業がかなり無駄に感じる。
スキルの強化はやりこみ要素としてはあっても良いけど、各キャラのクォーツスロットくらいはシナリオ進行に合わせて楽に全開放できるくらいのバランスにしてほしいかな・・・
クォーツの穴あけ・セットアップ(他のキャラから数が限定されてるものを持ってくる)作業がだるいし、キャラが多い分、話は薄味になる。スポット参戦のキャラってクラフトの数少なかったりでそもそも味薄いし。
キャラが多いからキャラ毎の味が薄まっている一方で、イベントで1センテンスだけ色んなキャラに喋らせようとするのも中途半端というか・・・

コネクトイベントは全体的に高評価
これくらいの内容を本編の方になんとか入れ込んでほしいのだが・・・
結局キャラが増えすぎて、それを本筋に上手く混ぜることが出来ないから、こういう形になっているのだと思うが。
まあ遥か以前(絆システムあたり)からの問題と言われたらそれまでかもしれん。
総評
ハン、流石に《クリムゾンシンを超えるクソゲー》なんてのは有り得ないだろうが・・・
ファルコムとしちゃあ、衝撃的なクリフハンガーで大盛りあがりってのを狙っていたみてえだが、2年ぶりの新作が前作に続いて、これだけ露骨な水増しだと流石に気になるっつーか鼻につくっつーか。
ここからまた2年間以上空いた上で改めて “Van’s Final Episode” に繋がるっつーのも匂いやがるな。相変わらずのテキスト方面も含めて、まあこの際あえて無視させてもらうとしようじゃねえか。
PS5を買う必要がない限り、この物語を見届けさせてもらう―俺の“流儀”、貫かせてもらうぜ?

フフ・・・ここから先は言わずとも分かるだろう?
ここから空の軌跡FCリメイクが実は2周目(20000回目のループ)とかいう展開にされたら流石にシリーズ投げるかもしれん。ないよな?
シリーズ重ねる事に、もしかして黎1って結構名作だったんじゃないかという気になる。
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