indivisibleをクリア。
本作はLab Zero Games製作で1年ほど前に発売されたゲーム。
パブリッシャーセールか何かで半額の約2000円で購入した。
OPアニメーションにはトリガーが参加している。
クリアタイム:約13時間
サブイベントや収集要素はあまり回収していない。回収すればもう数時間は遊べるだろう。
2周目要素もゲーム内で説明されていないのでわからないが、多分あるんじゃないか。
評価:良い
半額以下なら買いだと思う。
本作はSwitchやPS4でも発売されており、そちらは日本語音声が聞ける。
■ストーリー
主人公アジュナの暮らすアシュワット村が突然ラバナバー将軍率いる兵士に襲われた。
父インドラは殺され、アジュナはラバナバー軍の司令官ダールと対峙していたところ、不思議な力でダールを自身の精神内に取り込む。
アジュナは復讐を望み、ダールはアジュナを戦果として届けるため、一時的に協力してラバナバーの元へ向かう。
■感想
あの神ゲー、“ヴァルキリープロファイル”の影響を大きく受けており、VP大好きな僕は発表当初から注目はしていた。
戦闘は各ボタンに対応したキャラが行動する、VPそのまんま。
RPGというよりはどちらかというとアクション重視で、メトロイドヴァニアのように新アクションを覚えることで行動範囲が広がっていく。
◇good
・魅力的なキャラクター
綺麗なアニメーションで描かれており、どのキャラクターも魅力的。
ストーリー中に加入するキャラクターは加入後空気になることはなく、ストーリー中で発言してくれる。
各々のキャラクターにサブイベントが用意されている。
・サントラが良い
聖剣伝説2・3などを手掛けた菊田裕樹氏が全曲作曲している。
ゲーム内の雰囲気、世界観ともマッチしており、かなりクオリティが高いと感じた。
・ストーリーは纏まっている
インド神話ベースと思われるストーリー。
主人公のアジュナは序盤は粗暴で自分勝手だが、アジュナの成長物語としてストーリーは纏まっている。
・日本語版がある
公式で日本語版がプレイ可能。プレイ中に特に違和感は感じなかった。
ボイスは英語だが、聞き取りやすかった。
SwitchやPS4でプレイすれば日本語音声が収録されている。
・セーブポイントが多い
再挑戦が容易
◇bad
・全体的に中途半端なゲーム
このゲーム、装備や消費アイテム、通貨の概念がない。
一応レベルは存在するが、キャラクターの正確なステータスを把握することは不可能。
物語の進行度に合わせて与えるダメージは一桁上昇するような感じで、キャラクターの育成要素はほぼ無いに等しい。
戦闘も空中コンボをすると必殺技ゲージが溜まりやすくなる、という設定になっているが、VPの魔晶石・紫炎石のように報酬が視覚的に見えないので、実際に多く溜まっているかどうかが不明。
それなりに空中で浮かせてコンボみたいのを狙うのと、ただボタン連打で行う戦闘、正直そんなに変わらないんじゃないか、という印象を受けた。
メトロイドヴァニアのような要素はあるが、10個~20個集めると攻撃力・防御力を上昇させるリンセルと呼ばれる宝石を集める、しかない。
探索で様々なアイテムを探す、といった楽しみは存在しない。
VPのような戦闘、メトロイドヴァニアのようなアクション・探索どちらも取り入れた結果、どちらもなんだか中途半端なゲームになっている印象は拭えない。
・ボス戦の難易度が低い
ボス戦ではアクションパートと戦闘パートが何度も入れ替わる様なシーンが多く、実質的にイベント戦闘に近いものが多かった。
戦闘にあまり工夫の余地がないゲームというのもあり、やり応えは薄い。
・時折進行不能になる
壁や天井をすり抜けて脱出不可能な箇所に落ちてしまう、所謂姉歯城状態になることが何度かあった。
◇人によっては不評そうなところ
・ゲームがかなり下手な人には厳しい
自分で言うのもなんだが、今までの経験上、僕は自分が結構ゲームが上手いと認識している。
敵の攻撃をジャストガードすれば必殺技ゲージが回復し、HPも逆に回復する。
一方でガードに失敗すれば一撃死に近いダメージを喰らうような戦闘もあり、ジャストガードが出来るかどうかで戦闘の難易度が大きく変わる。
キャラクターの蘇生は必殺技ゲージを最大まで溜めた上でしか行えない。
また、ガードする行為自体に必殺技ゲージを使用するので、防御が下手な人はどんどん不利になっていく仕様。
アクション面でも後半は今までに覚えたアクションを複数組み合わせて、それなりにスムーズにキャラクターを動かすことが要求される。
ゲームがかなり下手な人は、後半はただの移動ですら何度も失敗する可能性があるだろう。
■総評
色々なゲームの面白い要素を組み合わせて作られており、グラフィックや音楽も高品質で全体的なレベルは高いと感じた。シナリオも大筋では一貫しており、纏まっている。
が、RPGとしてもアクションとしても何だか中途半端な作品になってしまった、という印象も強い。
4000円の作品として買うと拍子抜けする可能性が高い。
2000円で買う作品としてはなかなか良いと思う。
余談だが、映像化企画が進行中という情報を夏に聞いた。
あとつい最近、製作会社の主要スタッフがハラスメント等の理由でほぼ退職しているようだ。
今後のアップデートなんかにはあまり期待できないかも。
VPをSteamで出してくれ。
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