ベルセルクを最初に読んだのは小学4年生くらいの頃だっただろうか。
隣の幼馴染(2歳上)が泊まりに来た際に忘れていったのがベルセルク7巻だった。
ガッツとキャスカがアドン率いる傭兵に囲まれ、キャスカを守るために100人斬りを成し遂げる、黄金時代編の見せ場の1つだ。当時僕が読んだことのある漫画はコロコロコミックと遊戯王くらいのものだったが、その画力に圧倒され、彼の家ですぐに全巻読了した。その頃は性知識など欠片もなかったので一部意味不明だったが。
それから中学生になり、寮生活が始まると僕の棚にはベルセルクが全巻並んでいた。回し読みできるために寮生はよく漫画を買っており、ワンピースのような有名漫画は複数人が全巻揃えていたりしたものだが、僕の世代にとってはまったく馴染みが無かったのだろう、ベルセルクを持っていたのは僕だけ。僕とそんなに仲良くない人でも、面白い漫画があると聞き、僕の部屋まできて読む、借りていく、それがベルセルクだった。
高校生になる頃から刊行ペースが明らかに落ちた。
1年に2冊ほど出ていたものが、1年に1冊、2年に1冊、3年に1冊。
インターネットでは“完結しないであろう大作”としてネタにされ始めた。僕自身、そうなる可能性が高いであろうことは感じていた。
ある程度覚悟はしていたが、実際にそうなってしまった今、感じるのは “やっぱりな” ではなく “あまりにも早すぎる” という気持ちだ。
僕は単行本でしか追っていないのでこの3年ほどの詳細な内容まではわからないのだが、10年以上かけて妖精島に着き、キャスカの記憶も戻り、いよいよこれから、というところではなかったのか。
54歳。いつか終わりが来るとは思っていたが、それがこんなにも早いとは。もう10冊くらいは読めるんじゃないかと思っていた。
巻末に“休みなどなく、ひたすら黙々と書き込みをしている” 的な作者のあとがきがいつかにあったような気がするのだが、あれはマジだったんだなあ。
三浦建太郎先生、お疲れ様でした。
ちなみに僕が一番好きなのは “ロスト・チルドレンの章” です。
好きなキャラクターはワイアルド。エンジョイ&エキサイティング!
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