“ファタモルガーナの館” 読了

Novectacleによるノベルゲーム、“ファタモルガーナの館”を読了。
プレイ理由は元々名前を聞いたことがあり、やってみたかったから+Steamセールしていたから。
SwitchやPS4でもプレイ可能。そちらは全部入り。本編はボイスなし。

プレイ時間：15時間
他のことしてたりで集中して読んでいなかったことが多かったので、実プレイ時間は12時間ほどか？
正直かなりボリュームあった。

評価：とても良い
物語、グラフィック、音楽どれも素晴らしい。完成度の高い作品。

■ストーリー
「あなた」は気づけば、古ぼけた屋敷にいた。
目の前には、「あなた」を旦那さまと慕う、翡翠の目をした女中がいる。
しかし「あなた」には記憶がなく、自分が何者なのか分からない。
生きているのかさえも。
そんな「あなた」に、女中は屋敷で起きた数々の悲劇を見せるという。
そこに、「あなた」の痕跡があるかもしれない……。

■感想
何書いてもネタバレになりそうなので詳細な感想を書くのが躊躇われる。
物語の構成としては、独立した短編が4つ→全体のまとめ、といった感じ。
最近プレイした作品では、“白昼夢の青写真”と似たような構成か。

作品全体の雰囲気が陰鬱、悲劇的で好みだった。
というか、途中まで完全にホラーだと思っていた。

公式でも　悲劇と絶望の西洋浪漫サスペンスホラーノベル　なんて書いてはいるが、それだけでは終わらない作品。

◇good
・完成度の高いストーリー
・作中の雰囲気にマッチしたグラフィック・音楽
全体的に隙がない作品。特に音楽は素晴らしく、サントラ購入する価値有り。
メルヘンからジャズ風、教会音楽のようなものまで幅広く、キャラクターの雰囲気や場面にマッチした多様な曲が聴ける。

◇bad
・システム面は不便
10年ほど前のゲームなせいか、近年のノベルゲーと比べるとシステム的に不便な面が多いのは仕方ないところか

■総評
今までプレイしてきたノベルゲーの中でも非常に良く出来ている作品。
Steamセールしてる時は1000円くらいで買えるのだが、安すぎる。
定価の2000円でも全然安いと感じる。フルプライスのエロゲ1本以上のボリュームがある。

全体的に作中の雰囲気が暗いので人を選ぶ作品であることは間違いないのだが、そういうのが問題ない人は是非プレイすべき作品。そのうち外伝や現代編もプレイしたい。