先日カービィ30周年のミュージックフェスがあって、無料でLIVEも観れたのだが、なかなか良かった。俺は実はカービィのメインシリーズは多分全てプレイしているので、それなりにファンボと言って良いだろう。しかしこのサムネ、スターアライズでは一応仲間だったけど邪悪なラスボス2人が自然に混じってるのなんか笑えるな。
観客層を眺めてると、子連れの人がちらほら見られた。たしかにカービィってゲーム難易度やデザイン的に大人というよりは明らかに子供向けコンテンツ寄りなのだが、30年の歴史があるものって今の子供からわかるのかなあ。
カービィの音楽って過去作品のアレンジ・引用で構成されているものがかな~り多いので、そういう意味では今まさしく小学生くらいの子供でも比較的過去作の音楽に触れやすくはあると思うけど、十分に楽しめるかどうか、ちょっと疑問な感じはあるな。まあカービィが踊ってゲーム画面が流れて、たまーに知っているフレーズが演奏される、それだけで間違いなく楽しいとは思うのだが。
それとも最近のインターネットは興味あることならば調べればすぐに情報が入手出来る(正しい正しくないに関わらず)ので、“カービィミュージックフェスに連れて行ってくれ!” みたいなことを言う子供は、実際に連れて行ってくれることが確定したなら気合を入れて過去作の音楽も聴き込んでいる可能性はあるか?俺だったら勉強してから臨むのだが。
しかし羨ましいね。こういうのってやはり親がある程度同じ様な趣味持ってるというか、理解がないと難しいんじゃないだろうか。俺の親とか、未だに会う度に “まだゲームやってんの?”って言ってくるんだよな。実家でスマホ弄ってると “携帯ばっか弄ってないで、この番組面白いから見ろ!”とか言ってバチェラー見せてくるんだぜ。はっきり言って苦痛だ。Fire stick買って設定してあげたことを後悔した。
それに、こういうイベントって基本的に大都市周辺でしか行われないので、田舎の民からしたらこういうイベントに比較的気軽にいける地域に住んでいる、というだけで格差を感じてしまうな。ワールドホビーフェアに行けた子供は勝ち組。遠方から来てる人もいるだろうが、2、3時間のイベントのために多くの時間と移動費用と体力を投資するのって、大人になった今でも個人的には結構難しいんだよな。何かの目的のついで、というか複数の目的があるならいいのだが。なので遠方からでもわざわざ連れてきてくれる、理解ある親を持つ子供ってのは、まあ勝ち組といって良いのではないだろうか。
子育てするのに田舎がいい、みたいなこと言ってる人たまに見かけるけど、やっぱ都会に勝るものは無いと思うよ。選択肢の数が違いすぎる。コミュニティも多様だしな。絶対的な人の数も少ないし、田舎だと同好の士を探すのも一苦労、ということを考えた、というのが今回の記事のメインである。以下は余談。
アニメカービィのリマスターBlurayが発売予定とのニュース。アニメカービィってDVDの発売が途中で終了して、配信もされていないので現在合法的に全話視聴することが多分出来ないんだよな。嬉しいニュースだ。ちなみに俺は当時アニメカービィ100話全てをVHS録画する程度にはファンボだった。アニメカービィって結構痛烈な風刺というか、毒がちょこちょこ入ってて面白かったんだよな。
“オタクは卒業してプロになれ!”
カービィミュージックフェスの内容そのものに関しては言うことはないというか、そんなに長くもないし見た方が早くね?ということで。音楽は細かく説明するよりもいいから聞いてみろってなるな。2時間ないくらいなので、出てこなかった楽曲が多いのが少し残念ではある。というわけでミュージックフェスでは演奏されなかったが、個人的に好きな曲をいくつか語って終わりにする。1回見ただけでうろ覚えなので、これフェスでもやってたよ、というのがあっても許してくれ。
◆レインボーリゾート(夢と寒冷地の面)
“夢の泉の物語”より。ステージ7はラストステージなのだが、夢の泉に近づいているということを感じられるような神秘的な、透明感のある曲。
◆ゼロ戦
“3”よりラスボス、ゼロの曲。ボスメドレーからハブられていた。人の眼球を模しておりシンプルながら、まあまあグロいデザインなのだが、その不気味さと同時に戦闘の疾走感を感じられる。
◆エアライド:サンドーラ
“エアライド”より。コーラスが入っているカービィとしては異色の曲。砂漠!感がある。
◆エアライド:チェックナイト
“エアライド”より。しかし初出はアニメカービィ。エアライドはかなりの数の音楽がアニメから逆輸入されてきていた。たしかアニメ最終話付近ではエアライドに登場するウィングスターとかが出てきてたな。記憶が確かならアニメでトルネイドが初登場した回に初めて流れたと思うのだが、クソカッコよくて当時この箇所だけを何度もリピートして聞いていた。
◆ホロビタスター
“64”より。滅びたはずの星なのにクソ明るい曲。そこでもまだ生きてるものがあるというか、逞しさを表現しているのだろうか。“ディスカバリー” は放棄された文明、ということで設定としては似てたけど、あっちは人の文明を物凄く匂わせてたせいだろうか、ノスタルジー感が全体的に強かった。
◆支配してアゲルヨォ
“Wii”より。ラスボスのマホロア第1戦目。疾走感ゴリゴリ、プログレ感もあっていかにも俺好みのボス曲。“Wii”のラストステージからラスボス2戦目までの一連の流れは100点。
◆とるとるバトル
“64”より。64では4人対戦可能なミニゲームがあった。ゲーム性としては“おちおちファイト”がシンプルで一番面白かった(故にフェスで選曲されたと思っている)のだが、“とるとるバトル” は唯一能動的に他人の足を引っ張れる、人間の本性が出るミニゲームである。
過去作ばかりになってしまった。昔の作品の方がゲーム1本に割いていた時間が多いので、どうしても思い入れが強くなる傾向にあるな。あとトリプルデラックス以降の作品は、過去作の音楽の引用・アレンジの楽曲が多いから単品では紹介しにくい、というのもある。
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